#192 気づき

#192 気づき

昨日、電車での移動中

目の前の女性のペンダントが

前職で私が作ったジュエリーでした。

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久々にみた、そのジュエリーは

その方にすっかり馴染んでいて

「ずっと着けてくださっているのだな~」

「こんな方がお求めくださっていたのか~」

と有難く、嬉しい再会でした。

 

2008年頃に作ったシリーズで

長い間、よく売れた記憶があります。

地金感のあるシックでシンプルなデザイン。

星くずをイメージしたストーリーで売り出しました。

ストーリーを、スタッフさん達が気に入って下さり

率先して、お客様に届けてくれたと記憶しています。

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その頃の私は、

「一気にたくさんのお客様に届けたい!」

という気持ちが強くて

ヒット商品を考えることが楽しみでもありました。

商品開発は、正直、あまり夢のある作業ではなく

どちらかというと、ロジックで考えてカタチにする

という作り方でした。

 

例えば、5万の価格帯で、18金、大きさはこのくらい

ダイヤも何キャラット入れて…などと

イメージやデザインよりも

より多くのお客様が欲しているスペックを

先に組み立てて、そこからカタチにしていく

という感じでした。

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それでも、この部分をお客様に伝えたいとか

石の魅力を感じてもらいたいとか、

そういうモノづくりへの情熱は沢山ありました。

ただ、具体的なお客様のお顔は想像しておらず

総称としての「お客様」をイメージしていたと思います。

 

今では、リメイクやオンラインにしても

直接お客様とやりとり出来るので、

お客様の様子がキャッチできることが幸せです♪

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勿論、自分のしらない所で

自分のジュエリーがどんどん拡がっていく喜びも計り知れません。

両方があると最高ですね!

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今は、ゆっくり一人ひとりの事を思いながら

カタチすることが楽しく、今の自分に合っている。

お客様との交流が、新鮮で、嬉しい訳です。

 

これは、前職で、量産品をシーズンごとに

たくさん作らせて頂けた経験があったから

こういう気持ちになったのだと、感謝ばかりです。

幸運にも、昔のジュエリーに出逢えたことは

今の幸せに気づかせてもらえた機会でした。

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